2019年Amazon Prime Video 5&6本目:『ムーンライト』『レディ・バード』
『ムーンライト』
劇場公開時見逃した1本。
映像と音楽が美しかった。それと月明かりの下の肌の色。
登場人物たちがそれぞれ事情を抱えていて、「ほんとどうしたらいいんだろうね」という気分になりました。誰しも矛盾を抱えて生きているものだと思うけれど、この映画の登場人物たちも、結構な矛盾を抱えながら生きていて、観ていて辛くなった。それが人生といえばそうなんだけど。
お母さんが「許さなくていい」と言ったこと、主人公が最愛の人に再会できたこと(そしてそれが不幸な結末にならなかったこと)は良かったです。
『レディ・バード 』
観ようかどうしようか悩んでいるうちに見逃しました。
主人公の思考回路や行動は「あるある」「観ていて痛い(厨二的な意味で)」という感じ。特に感銘は受けませんでしたごめんよ。
主人公のあれこれより、「最初のボーイフレンドの家族に自閉症っぽい子がいて、それをサラッと映している(観客に伝えている)こと」「シスターが『愛情とは注意深く観察することではないかしら』と言っていたこと」が心に残りました。
それと、主人公とは多少年齢がズレるんだけど、2002年前後に学生だったのであの頃の空気を実体験として覚えてるんですよね私。だから9.11の話とか、世界的な経済状況の悪化(お父さんが失業していたりする)とかが、生々しく感じられました。
『レディ・バード』は監督の半自伝的作品だそう。クリスティンはその後監督になったんだねえ、良かったねえ、と思うと同時に我が身を振り返って切ない気持ちにもなりました…何者にもなれなかった自分…
余談。
監督のグレタ・ガーウィグが俳優として出演している『20センチュリー・ウーマン』(劇場鑑賞済み)も良かったなあ。