エノーラ・ホームズの事件簿
エノーラ・ホームズの事件簿 | Netflix (ネットフリックス) 公式サイト
すっごく良かった!
プレビュー動画を観て「面白そうだな」と思い、しっかり時間が取れる時を見計って観ました(それでも時々中断して家事やったりしてしまいましたが…家でがっつり観るのは、私には難しいわ。集中して観るなら映画館が一番ね)
とてもエンパワーメントな映画だと思います。私は感動したよ。チラッと検索したらレビューがいくつか検索上位に上がっていましたが、そんなに評価が高くないのが不思議。
以下ネタバレ有りでの感想です。
私はなんだかんだ言って、どこかでシャーロックかバジルウェザーが現れてエノーラを助けるんでしょ?と思ってたんですよ。ゼロってことはないだろうと。
でもゼロでしたね!!!(流石にお金はエノーラ自身が稼いだものではなかったけど)
それだけでもこの作品には価値があると思うんだけどなー。しかも決して棚ぼたで事件を解決したわけじゃないし。「女性が参政権を勝ち取ろうとしている」時代設定で、あれだけ自力で行動する姿を描いているのは本当に素晴らしいと思う。
全体的にも面白かったです。私はミステリ系は自分では犯人のあたりをつけることはやりません。ただただ傍観者として物語を楽しんで、謎が明かされた時にポカーンとして感心するのが好きなんです。
ということもあるでしょうけど、お祖母様が黒幕だとは思わなかったわー。女性参政権のことと、バジルウェザーのことと、頭の中で結びつくのも時間がかかりました。気づいたとき「そういう筋立てか!」と感心しちゃったよ。
エノーラは最後、自分の道を進むべく歩き始めるわけですが、彼女の今後の活躍も観たくてたまらないですよ。
エンドロールで「ナンシー・スプリンガーの原作『エノーラ・ホームズの事件簿』に基づく」とあったので原作を買おうとしたら、日本版だとティーンズ向けレーベルから出ていてしかも絶版になってました……おいいいいいいい!!!(元々児童向けに書かれてものらしいから仕方ないか)
映画の感触からすると原作も質が高いと思うんですが、ハヤカワミステリあたりで再販してくれないかなあ。あの十二国記だって初版はホワイトハート文庫から出てたんだし(リアルタイム世代)
ところでバジルウェザー(演:ルイス・パートリッジ)、長髪の時は全く惹かれないどころか、なんとなくティモシー・シャラメを彷彿とさせる外見で、私は「おのれティモシー・シャラメ!」と思ってしまったw
(決して嫌いじゃないんだけど、『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』で私の愛するシアーシャ・ローナンが演じる主人公を傷つける役どころなので、なんかムカついてしまうのです。ごめんよティモシー・シャラメ)
髪を短髪にしてからの方がずっといいですね!美少年!!
シャーロックの中の人はヘンリー・カヴィル。私は未見ですがスーパーマンの人なのね。ガタイの良いシャーロックはなかなか新鮮でした。『エレメンタリー』のジョニー・リー・ミラー演じるシャーロックも筋肉しっかりついてるタイプでしたが、ヘンリー・カヴィルの胸板の厚さには負ける。*1
兄マイクロフト(演:サム・クラフリン)。
あのさあ…なんで『シャーロック・ホームズ』の派生作品は、こうマイクロフトをいまいちな設定にするのか…(カンバーバッヂ版シャーロックは実は飛び飛びにしか観てないのですが、こちらのマイクロフトが一番マシなのかな?)
原作だとシャーロックをして「自分より頭がいい」と言わしめているのに、『エレメンタリー』でも『エノーラ・ホームスの事件簿』でもダメ人間or頑固じじいに描かれていて、私は残念です…
(話が飛びまくりますが、『エレメンタリー』ではモーランドお父さんがマイクロフト的な人物ですね)
まあとにかく、とても面白かったですよ!!私は全力でお勧めします!!!
*1:念のため書き添えますが、『エレメンタリー』大好きだしジョニー・リー・ミラーのシャーロックも大好きです!!