罪の声
2020年10月30日に映画も公開になる『罪の声』。購入してから数ヶ月積読→半分くらいまでは断続的に読む→一気に最後まで読み切りました。
私は80年生まれで、この作品の主人公の一人・曽根俊也とは一つ違い(俊也は79年生まれ設定)になります。
作中に登場する事件のモチーフは「グリコ・森永事件」です。
私は正直全然記憶になくて…事件当時は4〜5歳だったから無理もないかな。だから、俊也がテープのことを全く覚えておらず、自分の声を聞いて戦慄するのはよくわかる気がしました。
どこまでが事実でどこまでがフィクションなのかわからなくなってしまうくらい、小説としてはとても面白かったです。
面白かったんだけど。
でも、実際の事件を元にしているし、この小説に書かれていることが事実に近かったら?と思うと苦しくてね…それこそがこの作品の「凄さ」の証かもしれませんが。面白いけれど読んでいて苦しかった。
源ちゃんがラジオで「(映画)面白いです!」と言っていて、私ももちろんとても楽しみにしています。脚本野木さんだし。
ただやはり現実の事件が元に…というのが引っかかって苦しいね。完全フィクションなら良かったのになあ。