午睡と虫養い

観た映画・ドラマの感想。時々漫画と本も。

呪術廻戦(0巻+1〜13巻)

 

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

呪術廻戦 1 (ジャンプコミックスDIGITAL)

 

あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

 

さて年の暮れにNetflixでアニメ版『呪術廻戦』を何気なしに観たところ、とても面白くてですね! 五条悟カッコいい(まんまと…)

声優も豪華だしアニメーションも美麗だし、すごいね呪術廻戦。そりゃNetflixで連日TOP 10入りするわ。

というわけで?原作も大人買いしてしまいました。0巻も買ったよ!

 

もうファンタジーで学園モノというのは私の年齢的に受け付けられないかも、と思ってここ数年避けていたのですが、呪術廻戦は不思議とそんなことはなかったです。思うに、作品や人物の設定がしっかりしているからではないかと。基盤がしっかりしてるから安心して読み進められるんですよね。

(余談ですが、最近では『鬼滅の刃』も人物設定がしっかりしていてすごいなあと思いました。本編に欠片も出てこなくても、やはり作者の中に厚みのある設定があると物語の強度が違う気がします)

 

登場人物たち、敵側も含めて皆魅力的ですが、やっぱり一番は五条悟ですね!!

五条悟がなぜ教職に就いているのか、その理由がとても興味深かった。なるほどなあ。とんがってる高専時代の五条悟も好きですw あのとんがってる時代があって教師の五条がある。しかし五条悟のキャラ設定が強すぎて、この設定でキャラが成り立ってるのすごい。奇跡的。

ナナミンの大人オブ大人も大好きだ。こういう大人にならねば…(ナナミン役の声優さんが津田健次郎さんですね!最高だ!)

女性キャラが生き生きしているところも素晴らしい。男言葉を喋るキャラ多めなのも良い。「型に嵌った女性キャラ」がいないのも個人的に好感度高いです。掲載紙がジャンプなのにね(改めて考えると、これは結構すごいことのように思う)

 

今日、バーっと全巻読んだので、まだ感想がふわふわしています。読み返さなくては。

 

追記(2021年1月3日):

コミックスのおまけページから、芥見先生はかなり女の子の扱いやジェンダーの扱いについて気を配っているのを感じます。ジャンプは昔ながらの(はっきり言えば前世代の遅れた)男性観が蔓延していて閉口することも多いのですが、作者さんによってはそんなこと全然ないのだな。と個人的には嬉しいです。某作品は、面白いけど作者の男尊女卑観やステレオタイプな思い込みが結構はっきり表面に出ているので辟易しちゃったんだよね…個人の感想ですけど…

読み返していて交流会での桃ちゃんと野薔薇のやりとりにグッときたんですよ…桃ちゃんの言うことにも頷けるし、野薔薇のアイデンティティの強さにも感動する。勇気をもらえます。

それに東堂の「女の好み」もですね、「男でもいいぞ」って言ってるんですよね。この「男でもいいぞ」があるかないかで全然違うよね。悠仁は「身長と尻がデカイ女の子」と言っていますが、悠仁もそれはそれとして全然タイプとは違う子を「いいよね、字とか食べ方が綺麗で」って言う。

いろいろな意味でとても良いよ、呪術廻戦!!