フレンチ・ディスパッチ ザ・リバティ、カンザス・イヴニング・サン別冊
2022年1月30日劇場鑑賞。
実に!実に楽しい映画でした!!
『グランド・ブタペスト・ホテル』を戸惑いながらも観て、結局すごく心に残っていたので、同じ監督(ウェス・アンダーソン)作品と知って「観なくては!」と勢いこんで観に行きました。といってもオムニバスみたいな形式だし、予告だけではどんな映画かよくわからず、でも色使いがとても素敵だしキャストは豪華だし、まず間違いなかろうと思って。いやぁ良かった。楽しかった。
「楽しい」と言っても歴史ある雑誌を引っ張ってきた編集長の死から始まる追悼号の話なので明るい話ではないはずなんだけど、そして『グランド〜』と同様あまりにカジュアルに人が死ぬので「いいのかこれ」という部分もあるんですが、それでもなんていうか、作り手の「好き!」がたくさん詰まっていて幸せな気持ちになりました。
画面の情報量が多すぎてとても一回観ただけでは消化できない…ので、キャストについて感想を書いておこうと思います。
まず『グランド〜』のゼロ役だったトニー・レヴォロリ(スパイダーマンMCU版にも登場してます)が出てたのが嬉しかった!『グランド〜』以来注目しているんだよ!!
チョイ役なのにシアーシャ・ローナンも出てたし(気づかなかったわまた観たい)、リナ・クードリは『スペシャルズ!』に出てたのか!わからんわ!!(公開予定の『オートクチュール』では準主役だしすごいですね)
フランシス・マクドーマンドを知ったのは『スリー・ビルボード』からです。『ノマドランド』も観た。すごい女優さん〜 リナ演じる女学生とのやりとりは、私にもグサグサ刺さってマクドーマンドを心の中で応援していました。若者…人生にはいろいろあるんだよ…!
ティモシー・シャラメ。彼は私の中で「シアーシャ・ローナンを傷つける優男」というイメージがありまして(『レディ・バード』『ストーリー・オブ・マイライフ』のせい)、今回も「お前は本当に優柔不断な奴だな!」と思ってしまった。ごめんね君のせいじゃないのにね。
3番目のストーリーに登場する男の子・ジジも良かったなあ。無事にパパに会えて良かった良かった。突然のアニメーションも最高でした!ほんと素敵な映画!
チラシ等にも使われているイラストレーションもすごく素敵で大好きになり、「なぜこれをポストカード等にして売ってくれないんだ!」と思いました! そりゃもうポストカードの時代じゃないかもしれないけどさー!!
そしてそして、音楽!!めっちゃ好き大好き!!Apple Musicでサントラを聴くことができたので、もうヘビロテして聴いています。好き!
作曲者のアレクサンドル・デスプラ氏は超のつく有名作曲家なんですね…知らなかった…『すばらしき映画音楽たち』にも登場していたなんて…無知は罪…
私は滅多に同じ作品を2度以上観ないのですが、『フレンチ・ディスパッチ』は是非もう1回くらい映画館で観たいです。観られるかな…無理かもしれませんけど…(毎週観たい新作公開ラッシュなんだもの!)
実に楽しい映画でした!良かった!