午睡と虫養い

観た映画・ドラマの感想。時々漫画と本も。

明治を生きた男装の女医 ー高橋瑞物語

 

明治を生きた男装の女医-高橋瑞物語 (単行本)

明治を生きた男装の女医-高橋瑞物語 (単行本)

 

 

Twitterで見かけて興味を持ち、読んでみました。

瑞をはじめとした明治最初期の女医たちの話はもちろん興味深かったのですが、一番印象的だったのは著者によるエピローグの一文、

人は群れずとも連帯することができる

でした。

想像も交えて書かれているとのことなので、荻野吟子や生澤久野や高橋瑞が、実際に互いにどう思っていたのか、この本の通りなのかはわかりません。

でも「お互い切磋琢磨し合いましょうね」といった一種和気藹々とした空気より、本で描かれているように「他の人より先に」「あの人より私が」という気持ちが彼女たちにあった、という方が自然な気がしました。そりゃそれくらいの燃え盛る炎が身の内にないと成し得ないよね。

 

…私もいろいろ頑張らなくては…