TOKYO FM 開局50周年記念 村上春樹 produce MURAKAMI JAM ～いけないボサノヴァ Blame it on the Bossa Nova
2021年2月14日日曜日、14時から開催されたライブ・MURAKAMI JAM〜いけないボサノヴァを、オンライン配信で楽しみました。
作家・村上春樹氏は2ヶ月に一度のペースで、TOKYO FMにて『村上RADIO』という番組でDJを務めてらっしゃいます。以前一度この村上JAMが行われ、今回は2回目になります。
会場はTOKYO FMのホールで、生ライブに実際に参加できるチケットが限定100名で販売されました（感染予防のため、会場の定員数の半分の数で販売したそうです）私は都合により14日は家を明けられなかったので抽選参加も断念。悲しかった…
でも、今回はオンライン配信があったのです！やったー！！しかも1週間はアーカイブ配信してくれるので何度でも観られます。素晴らしい！COVID-19は良くも悪くも世界中の人の生活を変えてしまいましたが、この変化の中での数少ない良い変化の一つが、ライブのオンライン配信であることは間違いないでしょう。有難いことです。
実際にライブが行われたのは14時から。オンライン配信は生中継ではく、おそらく多少編集されたものが19時から配信開始されました（その後はいつでも視聴可能なアーカイブ配信になりました）
私はこの仕組みを今ひとつ飲み込めておらず、「オンラインで観られるのは14時じゃなくて19時から」と知った途端にちょっと気持ちが落ちてしまい、大河ドラマ『麒麟がくる』を観た後のんびりアクセスしたらオンライン配信が始まっていて（そしてツイッターのタグを辿ると結構な視聴者がいて）びっくりしました。そんなことだったらちゃんと19時から観ておくんだったと後悔…後日冒頭部分もアーカイブで見たからいいんだけどね。
実は私は喋って動く村上さんを見たのは初めてかもしれません。お声もほとんど聞いたことがなかったので、ラジオ番組が始まった頃はドキドキしたものです。でもお声はラジオのお陰でなれましたが、前述の通り、喋りと動きが一致している村上さんを見たのは初めて。なんだか珍獣を見るような気持ちに…村上さんごめんなさい。
ライブですが、村上さんプロデュースということを抜きにしても、とにかく豪華なメンバー！ いや、村上さんだからこそこのメンバーが集まったんだろうなあ。
・大西順子
・小野リサ
・村治佳織
・山下洋輔
これとにかくすごいから……！！！いいなあ会場で聴けた人。羨ましい。私もいつか行きたいわ。
私は小野リサさんが中高生くらいの時から好きでアルバムも聴き込んでいた時期があります。ライブにも2〜3回は行ったかな。そのためボサノヴァのスタンダードナンバーには結構親しんでいまして、だからこのライブは余計に楽しめました。
村治佳織さんもデビュー当時から知っているし、山下洋輔さんのことももちろん。大西順子さんも言わずもがな。私にとって本当にお得なライブだったんですよ…！
村上さんが仰っていましたが、1960年代に10代を送れた人は幸せですよね、確かに。私は実母がちょうどその世代なのですが、ビートルズの『ペニー・レイン』が新曲としてリリースされたのが1967年で、実母はその年17歳なんです。ということに私は自分が17歳の時に気づき「なんて羨ましい！」と思ったものです。いいなあ。ビートルズの新曲がリアルタイムで聴けたんだよ！
ボサノヴァだってそうなんですよね…私も1950年代に生まれたかった。とまでは言わないけど、羨ましいです。幸せな時代だな。
最後のあたりの『オルフェ』と、アンコールの『イパネマの娘』が特に素晴らしかったです。祝祭的な空気すら感じました。
COVID-19もですが、この数年は特に、性差別や人種差別、その他社会に巣食っている諸々の苦しみが可視化されて、個人的に生きるのが窮屈で息がしにくいと思うことが多々ありました（あります）。
「さて、なにが世界を救うだろう？」
MURAKAMI JAMのポスターに書かれている言葉です。
なんだろう。答えは「これ！」と断定することはできませんが、でも音楽は間違いなく世界を救うひとつですね。そんなことを考えたライブでした。
次は弦楽四重奏のライブとかやってくれないかな〜
ところで！ 今までメールが採用されないともらえなかった（はずの）番組グッズ＆ライブグッズが出まして！告知があった途端に秒で買いました。今日（21日）発送メールが来ていたので、近いうちに届くはず。楽しみです。
