午睡と虫養い

観た映画・ドラマの感想。時々漫画と本も。

2022年1月期ドラマ『ミステリと言う勿れ』についての重箱の隅をつつく的なあれこれ vol.03

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ドラマ『ミステリと言う勿れ』 ※画像は公式サイトのスクリーンショット

www.fujitv.co.jp

 

 

まさかvol.03を書く羽目になるとは…

 

でも今回は文句というより「同情」です。またしても風呂光さんについて。

 

 

 

2022年3月21日放送の第11話。猫田刑事のエピソードです。

(あっ船越さんゲスト出演!豪華でしたね!!)

 

このエピソードには整くんは関係していないので、「せめて主人公に近い人物を絡ませて視聴者にわかりやすく(?)したい」等、結構無理矢理な感じでねじ込んだんだろうなあ…そして「女性」を活躍…いや違うな、「成長」させたかったんだろうなあ…

なんというか、「原作に登場する数少ない女性キャラの一人である風呂光さんが都合よく使われた」感じ満載で、風呂光さんというキャラクターが心底気の毒になってしまいました。

大体実際の警察において女性刑事二人で組ませたりするんだろうか。まあフィクションだから現実通りでなくてもいいんだけれども。それにしても。

 

なぜこんなふうに改変してしまうんだろう。きちんと組み上がっている物語を改変する(せざるを得ない)なら、構造を一から作るくらいの気持ちでやらないと、あっという間に崩れてしまうのに。*1

というか、改変の必要がないところで何故改変するんだ…本当にわけがわからないよ。

 

何度か書いていますが、基本的には好きなんですよドラマも。でも!でもね!

もっと視聴者を信用してくれていいと思うし、自信を持って構築してくれていいのに、と思っちゃうんですよ。

 

朝ドラは、慌ただしい朝でも、耳からの情報で補えるように説明セリフが多かったりしたんだそうです。それを覆したのが『あまちゃん』。と、何かで読んだのですが、確かに「画面を見ないとわからない」場面(例えば沈黙して表情で語ったりするとか)が入ることで、作品は格段に面白くなったし、朝ドラへの関心や期待も上がっていったように思います。

 

作り手としては「わかってもらえるだろうか」という心配は尽きないでしょうが、芯がしっかりしている作品は、どうあれ観る人にはちゃんと伝わります。安心してほしい。だから気にせずガッツリ作ってほしいんですよね…

 

フジテレビは続編に意欲を示しているそうです。

news.yahoo.co.jp

 

私も続編あるなら観たいし映画化も単発スペシャルドラマも大歓迎ですよ!でも!お願いだからこれ以上妙な改変はやめてーーー頼むーーー風呂光さんはじめキャラクターを大事にしてください!!!

 

 

*1:その点野木亜紀子さんは本当にすごい。原作の要点を押さえて外さず、それでいてドラマ向けに構築し直すのが実に上手い。