午睡と虫養い

観た映画・ドラマの感想。時々漫画と本も。

【ドラマ】クイーン・シャーロット 〜ブリジャートン家外伝〜/全6話

Netflix『クイーン・シャーロット 〜ブリジャートン家外伝〜
※画像は公式サイトのスクリーンショット

www.netflix.com

 

シャーロット王妃の話か〜まあ面白いのかもしれないけどね〜とりあえず見てみるか。

 

と、うっかりポチッとしてしまったのが5月4日で、結局3日で全部見てしまいました(最後、30分残して寝てしまったので実質的には2日くらいだな)6話という話数もあるけど、なによりやっぱり話が面白い!

 

単純に過去編とするのではなく、ブリジャートン家が2つの結婚式を出した後の現代パートを織り交ぜているところが実に上手い。私が最初に思ったように「外伝だし過去編だしブリジャートン家はあんまり関係ないんだろうな」という視聴者の想像を良い意味で裏切ってくれています。

 

ブリジャートン家1・2で観られるシャーロット王妃が、どうしてこういう王妃になったのかが垣間見えて興味深いです。欲を言うならドイツ時代にどんな少女時代を過ごしていたのかもちょっと見せてほしかったですが。なぜああいう性格・考え方に行き着いたのか気になる。そして、やっぱりめっちゃ良いお家柄なんですね。考え方が上流階級。下々のことはほぼ頭にない(レディ・ダンベリーの影響もあり、中盤から多少変わってきますけれども)

ジョージは史実でも賢君だったようで、Wikiを読みながら観るとより一層楽しめました。最終話のラストシーンなんてほんと感動しちゃったよ。愛が強い。(なのに子供たちは全員出来が悪くて辛いね…良い親から良い子供が育つとは限らないんだよな)

 

それにしても妻や母親って報われない職業だと思います。どんなに尽くしても夫や子供との歯車が合わないと妻/母親のせいにされてしまうし、仮に夫や子供が立身出世(たとえばね!)したとしても、それは本人たちの努力の成果ってことになってしまうんですよ。そりゃ本人の努力なくして結果はありえないと思うけれども、そこに至る過程においてどれだけ尽くしたって高確率で「なかったこと」にされちゃう。世の中の貧乏くじを引かされている気分になるわ。

シャーロットも姑のオーガスタも、結局義務を果たし我が身と大事なものを守るために取捨選択を強いられ、その結果非難を浴びたりしているわけで…つらーい。

 

レディ・ダンベリーも「もう誰かの付属品になるのは嫌だああああああ!」と決意して、あの時代ではかなり大変な、未亡人生活を選んだわけですが、いつの時代も女が一人で生きていくのは大変なことだわ(「男だって大変」と言う意見はあるでしょうが、それはそれ)

にしても、紙の王冠を応接のマントルピースに飾っておくのはダメだろー何やってんのさ〜〜〜寝室にそっと飾るくらいにしないとさ〜〜〜

ヴァイオレットとの友情はどうなっていくんでしょうね。もうヴァイオレットも良い年だし、母親はあんな感じだったし、許してあげてくれよと思いましたが。友情にヒビが入らないといいですけどね…

あ、そうそう、ヴァイオレットは「上級数学を学びたい」と言うくらい頭も良くて向学心があったんですね。それがまさに良妻賢母に収まっちゃって…今後殻を破ってくれるでしょうか。どうだろうか。

 

『ブリジャートン家』といえば、話の面白さに加えて濃厚な性描写が話題になりましたが(そして今作品でもガッツリ登場しますが)、でももうそんなに描写は必要なくない?って気がしました。『クイーン・シャーロット』については「王の世継ぎを産む」と言うことが重大事項なので描写があっても全然良かったと思いますが(同じ理由でドラマ10『大奥』での性描写は必要だったと思っています)性描写より登場人物たちの心の動きの方がずっと魅力的なので、無理して入れなくていいよ…あってもいいけどさ…複雑!笑